Day 5 … 2017.4.5

5:30
宿の人たちを起こさないように,自分で内側からシャッターを開けて出立です。
前日のうちに精算を済ませておいて大正解。

吉原の辺りはすごい工業地帯で,無機的な人工物の向こうに富士山が見えます。無機的と言ったって,我々は皆,その恩恵にあずかっているわけですが。

7:30
蒲原宿通過。
ここまでくらい朝飯前なわけですが,その朝飯を食う場所がありません。次の由比宿まではわずか1里です。

8:30
由比宿通過。
確かに1里=1時間だなぁ。

9:10
由比駅にて小休止。
このときはまだ,「さぁこれから薩埵峠だ!」と思っていたのです。

しかし,グーグル先生とも相談の上,あろうことか,街道随一の景勝と名高い薩埵峠を無視っ!(これはひどい。)完全にひよって海岸沿いのルートを選択してしまったのです。吉原の工場群で精神を破壊され,弱気になっていたとしか言いようがありません。

看板が誘導してくれるので,この道(太平洋自転車道)でいいのだろうとは思うのですが,

あまりにも殺風景なので,「この道で興津宿まで行けるのか?行き止まりになったりしないだろうか?えんえん引き返すことになったら,さすがに心が折れるだろうな。」という疑念が頭から離れません。砂漠のオアシスのようなスマル亭2号店さんの前も,ノースマイルで通り過ぎます。

10:30
太平洋自転車道でさらに精神が破壊されたため,東海道ウォーカー御用達の「駿河健康ランド」で1時間ほどブランチ休憩。レストランを利用するだけでも別途入館料金2050円かかってしまうのですが,もはや背に腹はかえられません。

駿河健康ランドのフロントでチェックアウト時に道を聞き,旅路を続けます。

下の写真は,駿河健康ランド前から興津方面を撮影したもの。こういう箇所に,東海道ウォーキング中何度も遭遇しました。車道はゆるやかなスロープをのぼり,高速道路じゃないけど高速道路みたいな自動車専用道路となって彼方へ消えていきます。路側帯のようなものも見えますが,間違ってもそんなところは歩けません。よく見回すと,必ず歩行者・自転車通行止めの標識があります。歩行者・自転車は,スロープをのぼらない平坦な側道の方を進みます。「この道でちゃんと前方へ抜けられるんだろうか?」と不安になったりするのですが,階段やら地下道やらあって,しばらく行くと必ず車道と合流します。(そりゃ,抜けられなかったら困りますよね。笑)

この駿河健康ランド付近の場合は,こんな風に抜けるようになっていました。

12:00
無事に興津宿を通過。

13:00
JR清水駅前を通って江尻宿通過。

16:00
本日宿泊の大旅籠「ホテルアソシア静岡」到着です。

【5日目のスタッツ】
時間 10時間30分
距離 39.8㎞

【夜】
明日はいよいよ関東phase最終日。しかし飛行機の時間でケツカッチンです。タンカレーナンバー10を友に,1人作戦会議。目標地点は掛川駅だけど,無理なら日坂宿でタクシーを呼ぶのかなーなどと。(呼べるわけなかったですね。)全長500㎞の下調べはできず,なんとこの時点で自分は,翌日に待ち受けるあの峠のことも,次のあの峠のことも知らなかったのです。13日間で1,2を争う激しい闘いが,間もなく始まろうとしていました。

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