Day 6 … 2017.4.6

飲んでバッタリ寝て短時間で起きてしまうパターン。
しかも最悪なことに,充電せずに寝入ってしまったため,頼みの綱のスマホがバッテリーピンチ。
「あと1日」ということで気がゆるんだか。まだまだ未熟よのう。

3:20
府中宿出立。

4:45
丸子宿通過。
時間が合えばぜひ入りたかった,とろろ汁の丁子屋さんも,店の前を虚しく通り過ぎるだけ。

この直後,急に辺りがそれこそなーんにもない,人っ子一人いない,遭難しそうな山間の風景へと変わっていったのです。知っていればどうということはなかったかもしれませんが,まだ薄暗い中,名指すこともできないこのような地点にさしかかったので,なんとも心細い気分でした。東海道は「宇津ノ谷峠」へと迫っていたのです。

5:10
暗闇の中に燦然と輝くサークルK静岡丸子東海道店さんの雄姿。

5:40
少し明るくなってきて,このような看板を前にしました。この地に4本のトンネル(明治・大正・昭和・平成トンネル)をはじめ,さまざまな峠越えルートがあることを知るのはあとでのこと。このときは,看板で紹介されている「東海自然歩道」を迂回するか,目の前にポッカリと口をあけているトンネル(平成トンネル)に突入するかの2択でした。そして,後者を選んでしまったのです。

これだけしっかり歩道が整備されていますから,まずここを通れば確実だろうと。

確かにガードレールもあって交通事故の危険はないのですが,一歩足を踏み入れるや,トラックのすさまじい轟音と,その合間の不気味な静けさ,足元で不意にカラカラカラと乾いた音を立てる反射板の風車,天井にポツリポツリとともるオレンジ色の照明,壁面に赤くボーっと浮かび上がる「SOS」と書かれた非常用の公衆電話,前も後ろも誰もいない,誰もいないと分かっているのに後ろを振り返らずにいられない,ほとんど直線に思えるのに出口も入口も遠すぎて見えないという,リアル肝試し大会になってしまったのです。

道の駅「宇津ノ谷峠(藤枝側)」を過ぎたところで,国道1号は歩行者・自転車通行止めとなり,歩行者は県道208号におりることになります。

6:40
岡部宿通過。
岡部の町中まで来れば,人心地つくというのか,松並木もあればコンビニもある。

心洗われる風景。(県道81号朝比奈川にかかる横内橋から見下ろした川原と思われる。)

9:00
藤枝宿通過。

11:00
島田宿通過。

越すぞ越してやるぞ大井川!(県道381号大井川橋)


【大井川橋計測終了】
全長 ちょうど1㎞くらい
徒歩での所要時間 約11分
備考 自転車こいで渡っている中高生は100%男子だった。風も強いので,スカート女子は無理と思われる。

12:05
金谷宿通過。

こちらでちょっと充電+ドリンク休憩させてもらいましょう。

さぁここから掛川駅までは日坂宿経由で約14㎞。グーグルマップの表示で所要約3時間。掛川駅15:36の東海道本線に乗りたいので,時間的余裕があまりありません。しかも,前夜の1人作戦会議の折に,「グーグルマップの徒歩所要時間は時速5㎞が前提」という情報を読んでいました。14÷3も切り上げれば5。結構な速歩きをしなければなりません。

ところが・・・・・
この金谷宿からグーグル先生の指示に従って進むと,いきなり箱根東坂をしのぐ勢いで猛然と登り坂が始まったのです。しかも周囲は墓地?!このとき,またしても自分は旧街道からはずれて別ルート(グーグルおすすめ起伏無視最短ルート)を辿っていたのでした。JA大井川金谷支店付近から少し北へ出れば県道381号。そこからほどなく国道1号に合流。あとは日坂・掛川方面へほとんど一本道と。逆に旧街道を通って金谷駅の南側を回る意味が分からないと,平面的なマップを見てそう感じました。ここが名にし負う「小夜の中山」とも知らずに。

この「子育飴」「夜泣石」ポイントを通っているということは,旧街道ではない。

ここまで来て,ついにグーグル先生も間違え始める。(そりゃ仕方ないよね。)

13:50
日坂宿通過。
タクシーなんか呼べる場所じゃなかった。

この辺りで

・時間的余裕ほぼゼロ
・スマホバッテリー風前の灯火
・はじめて感じる右脚ふくらはぎの痛み
・小雨で脆弱な折り畳み傘使用

と,3~4重苦です。でもこういう時に限って「この花だけは撮っておきたい」とか思ってしまう。

15:07
夢にまで見た掛川駅到着。
「雨が降っていると無心に速歩きになる法則」により,予定より1本早い電車に乗れました。

静岡空港にて
自分にご褒美しましたとさ。笑

【6日目のスタッツ】
時間 11時間47分
距離 50.4㎞

※次回4/16に,中断地点(掛川駅)から再開します。

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