街道ウォーキングはスポーツではない。
スポーツではないし,登山でもありません。はっきり言えば,「ちょっと長い散歩」です。よって,特別な装備は何もいらないのです。私は練習の時,完全に普段の格好で,手ぶらもしくは小さなデイパックを背負って33~50㎞歩いていました。根性を鍛えるために,デイパックの中に積んでいた2Lの水のペットボトル×2本を,本番ではそのいまいましいおもりよりもずっと軽い,宿泊用の最低限の着替えや洗面用具に入れ替えるだけでよかったのです。
荷物の目安は3㎏!
荷物の重量が非常に大きなポイントであることは,計画初期から予想していました。ある時期,財布もやめて現金をむき出しでデイパックの内ポケットに入れていこうか,スマホのハードケースも取り外していこうか,家の鍵に付けたキーホルダーも外していこうかなどと考えましたが,さすがにこれらはやめました。しかし,とにかく絶対必要な物以外は持たない。スマホで充分きれいな写真が撮れるので,デジカメ(*1)は持たない。歩行中に街道ガイドブックなんか見ないので持っていかない。宿泊するすべてのホテルに浴衣やら館内着やらがあるのでこれもいらんと,次々とリストから抹消していきました。
(*1)高温下ではスマホのカメラアプリが落ちてしまうことと,スマホのバッテリー節約のため,灼熱の2周目はやむなくデジカメを持っていきました。
関東phaseは5泊6日だったので,下着や靴下は5回分の着替えを持ちましたが,出発直前に体重計を使って
(1)デイパックを持たずに計量
(2)デイパックを背負って計量
とすると(2)-(1)=ちょうど3㎏でした。
東海phaseはたったの1泊だったので参考外として,近畿phaseは折り畳み傘をレインポンチョに変更。このポンチョが意外にも350gほどあったのですが,コインランドリーを使うことにして,下着や靴下の替えを2セットのみに減らしたので,結局関東phaseと同じ,約3㎏(デイパック本体込み)の荷物となりました。この重量だと,デイパックを片手で簡単にハンドリングできます。いったん下ろしてから背負う時も,何の苦もありません。
こういうことには年齢や体力によって個人差があるし,人によっては「この愛機だけは絶対手放せない」とか「やっぱりガイドブックを1冊は持っていきたい」とかいろいろあると思うので,私は人それぞれの荷づくりでよいと思います。私自身は引き続き3㎏前後の荷物で2周目に臨んでいますが,ここにひとつ秘策を練っています。
秘策(2周目時点)
ダイエットです。笑
私は一度-12㎏のダイエットに成功し,その後猛然とリバウンドしました。馬鹿ですねー。笑
脚の筋力を維持しつつ,お腹まわりの脂肪を落とせば,水入りペットボトル何本分にもなりますね。
3㎏の中身
(1)着替え
今のところ,2セット持つのがFAかなと思っています。(1セットにする勇気はない。)ただ,着ていくものも含めて,服装についてはもうちょっと何とかしようかなーと。さすがにYシャツ+スラックスはないですよねー?笑
(2)雨具
破綻をきたすまではレインポンチョ(*2)でいこうと思っています。風には弱いんですけどね。傘は持つのが煩わしく,本格的なレインウェアはアイテム数が増える(上半身用+下半身用+靴カバー+リュックカバーみたいに)のが難かなぁと。
(*2)真夏はさすがにレインポンチョは着られません。暑くてかなぐり捨てるのがオチです。また,日傘が晴雨兼用で雨傘にもなるので,夏場はそちらを使うことにしました。
(3)洗面具
歯ブラシやひげそりはたいていホテルのアメニティに揃っているので,減らそうと思えば減らせます。ただ,全部で3㎏なら充分軽いので,使い慣れたものを持って行こうかと。
(4)その他の小物
サングラスとかモバイルバッテリーとか。とにかく少ないです。
(5)貴重品
家の鍵は旅行期間中全く取り出さないので,実質,財布とスマホの2点だけ。これだけ少ないと管理も簡単で,移動の時はこの2点の所在だけ常にチェックするようにしていました。現代の日本,夜盗の危険より自分自身の置き忘れリスクの方がはるかに高いですから。